初ゴジ1号を作る~3.塗装地獄変 |
今回からガレキ製作で一番楽しい塗装です。
上記画像は今回使う塗装ツール。
コンプレッサーはウェーブの217。一応、圧力調整兼水抜きが付いてエアブラシとセットで2万円弱。
多分、Wアクションエアブラシ付セットとしては一番安い部類でしょうね。
空気圧は結構強いのでサフも吹けます。難点は振動と音ですが近所迷惑になるレベルでもありません。
田宮のスプレーワークを買うよりはお買い得だと思います。
圧力調整兼水抜きは付いているんですが、やはり弱いので夏場は更に水抜きを噛ませています。
エアブラシ使用時は防塵マスクも必需品。但し、写真のやつは防塵効果のみの安いやつなのでシンナーに弱い人は防毒マスクを使った方が良いでしょう。
筆は基本的に消耗品なので安物を使ってます。一応、ベタ塗り用とドライブラシ用に分けてはいますが。
但し、目を書くのに使う面相筆だけはある程度のクオリティのものを使ってます。
怪獣は目が命ですからね。
あと、修正や拭き取りに便利なのがモデリング綿棒。普通の綿棒より高価ですが、目や口内の仕上げには威力を発揮してくれますよ。
まずは背びれから塗装してやりましょう。使用する塗料はMRカラー。
私は作業性、塗料の食いつきの良さ、ツヤのコントロールのし易さ、入手し易さ等から、レジンキットにはほとんどMRカラーを使ってます。
画像のようにスーパーフラットブラック少量、クリアオレンジ少量+つや消し白で白に近いグレーを作って筆塗り。
昭和ゴジラの背びれはブラシで吹くより、筆塗りの方がしっくりくると思います。ついでに少し黒を足して手足の爪も塗ってしまいましょう。
背びれと爪を塗ったら、全身の下地塗りをします。
スーパーフラットブラックをシャブシャブに薄めて、主に凹部に色が乗るように塗ります。
この時、返し筆はしないように。サフまで溶けてしまいます。
この下地塗りの意味はエアブラシでは色が乗りにくい凹部に色を乗せる意味と離型剤落としの確認の意味があります。
上の小さい画像のように離型剤が落ちきっていないと下地のレジンが露出してきます。
こうなってしまったら、シリコンリムーバー等で拭き取ってサフを吹き直すしかありません。
今回は裏ワザとしてサフでは無く、Vカラーで適当なダークグレーを作って吹き付けました。
これは食いつきも良好でgood。サフ吹き直しの手間も無く作業時間が短縮できました。
全身を下地塗装した状態。かなり凸部はサフが透けてますがこの後ちゃんと基本塗装をするので問題無いです。
配分は5:1:1ぐらいの按配です。
「え、ゴジラに銀??」という方もいらっしゃるでしょうが、これが複雑な乱反射を起こしてラテックスっぽい質感を出してくれるのです。
但し、筆塗りには向かないのでエアブラシ限定の手法ですが・・・
エアブラシは圧力を1.0ぐらいにして吹きます。厚塗り、ベタ塗りはしないように。
後でシャドーやハイライトを付けるよりこの段階である程度、メリハリを付けてやった方がしっくりきます。
これが「つや消しメタリック立ち上げ」の効果です。
まず、短く切りそろえた筆に濃い目の塗料を付け、それを新聞紙等で拭き取ります。
塗料が紙に付くか付かないかの状態になったら、模型の凸部にサッサッと撫でるように筆を当てます。
デティールをはっきりさせるのが目的なので、基本色に白を足して明度をあげた塗料で行います。
ドライブラシはいっぺんに済まそうとせず、必ず何回かに分けて明度を上げていきましょう。
今回はダークグリーン、ダークアース等も基本色に混色して、5段階に分けて行いました。
背びれも体色と交じり合ってる部分はドライブラシで色を乗せましょう。
この場合、塗料は多少ウェット感が残っていた方がやり易いです。
これで体色の塗装はフィニッシュとしても良いんですが、パステルを使ってもう一手間かけてやりましょう。
しかし、撮影時の照明をちゃんとしないと効果の違いや塗装過程がわかりにくいですね。
次回はもう少しわかりやすく撮影しますです(汗
(つづく)