未来獣 ヴァイブ |
元々ソノラマ文庫から「機械獣ヴァイブ」として第4巻まで発刊されていたんですが
連載を掲載していた雑誌の休刊に伴い、こちらも中断。
怪獣が東京に上陸、新宿を結晶世界に変えて旧ソ連に飛び立つ、
と良い所で話が止まっていたため、続きが気になって夜も眠れなかった(嘘)
それが15年ぶりに1冊の長編にまとめられ完結しました。
ところが・・・
(ここからネタバレ有)
なんか色々書き換えられてるんですね。これが。
まあ、1冊にまとめるため、贅肉をそぎ落とすのは良いことだとは
思うんですが、肝心のクライマックスが物足りない。
特にヴァイブの正体を実体の無い非生物?としたため
どうにもこうにも盛り上がらない。
ソ連がヴァイブに核攻撃を仕掛けるという燃えるシーンが
あるんですが、命中直前に瞬間消滅してそれっきり出てこない、って何だよそれ(怒
クライマックスも怪獣より、主人公と敵役の超能力バトルがメインになっていて
まあ何とも肩透かしを食った気分です。
本の帯には怪獣とSFの融合って書いてありますが、
どっちかというと菊池秀行とかの「伝奇アクション」の系譜だと思います。
最近はこういうのもSFって言うんでしょうか?
何か自分の思ってるSFと違うんだよなぁ。。。