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カテゴリ:SM対談

  • 怪獣映画=プロレス?その2  SM対談②
    [ 2008-02-04 17:45 ]
  • 怪獣映画=プロレス?  SM対談①
    [ 2008-02-03 02:02 ]

怪獣映画=プロレス?その2  SM対談②

M:UWFも一時爆発的な支持を受けたんだけど長続きしなかったんだよ。選手とフロントの内紛で3派に分裂しちゃってさ。ルールを厳しくして試合内容が堅苦しくなったりしてたし。
平成ガメラもストーリー面では煮詰まってたし、設定地獄に陥っていた感があったよな。スタッフ間の軋轢もあったしね。


S:特撮の方は平成ガメラシリーズが以降の特撮モノに与えた影響は大きかったけど、プロレスのほうでもそういう展開はあったのかい?

M:技の面で言えばキックと関節技を使う選手が増えたし、それまでのプロレスにあった不自然な流血とか不透明決着は激減したんだよ。あとイベント性の強いドーム興行もUWFの興行形態から派生したものだな。

S:なるほどね。怪獣映画は2000年代に入って衰退していったわけだけどプロレスのほうもリンクしてたの?

M:プロレスの場合、リアルファイトの総合格闘技が90年代半ばに登場したのが大きいな。これによってまず真剣勝負風のUWFの分派がダメージを受けたんだ。普通のプロレス団体も最初のうちは無視を決め込んでいたけど、総合格闘技が大きくなるにつれ無視できなくなってきた。

S:総合格闘技は特撮で言うと何に当たるんだ?

M:解釈が難しいし、時代は前後しちゃうけどハリウッドのSFX映画に当たるんじゃないかな。なんといっても「ジュラシックパーク」の衝撃は大きかったでしょ。

S:ちょうど「ゴジラvsメカゴジラ」の頃だな。あの映像のギャップには悲しくなったもんな。金と時間をかけたハリウッドには逆立ちしてもかなわないって思ったよ。

M:結果、資本面ではかなわないから、俺らみたいなオタクをターゲットにするしか無くなったのがミレニアムシリーズじゃないかな。それでも復活一発目の「2000ミレニアム」はハリウッド何するものぞって意気込みがあったんだけど、結果映像的にも内容的にも惨敗だったわけで・・・。これはプロレスで言うとプロレスラーが総合格闘技にチャレンジして惨敗していった経過と似てるな。

S:ミレニアムも当時はトラゴジよりマシって声が多かったけど、今、冷静に見るとゴジラの設定はともかく映像的には惨敗だもんね。

M:で、「強さ」という幻想を失ったプロレスがどうしたかというと「エンターテイメント」に逃げ込んだんだよ。お互いの協力という部分を強化して、より一層大技連発に頼ったスタイルになったんだ。専門誌を買うようなマニアに受ければ良い、会場のファンに媚びたスタイルが今のプロレスの主流だね。

S:つまりそれがゴジラでいうとミレニアムシリーズか。確かにカメーバ出したり、往年の特撮俳優の顔見せがあったり、ゴジラの骨でメカゴジラ作ったりとマニア受け狙いが鼻についたな。結果、尻すぼみに興行成績は落ち込んだし。

M:プロレス界に話を戻すと、どうせエンターテイメントに振るならと突き抜けちゃったのが「ハッスル」だ。芸能人から往年の名レスラーまで際限なくリングに上げて、決められたストーリーラインに沿ってプロレスするという路線。
これはゴジラで言うとちょっと中途半端だけどGFWになるのかな。


S:エンターテイメントに振ったちょっと滅茶苦茶な展開。ジャニーズ系を主役にして、脇をテレビで良く見る役者と異色のキャストで固める、往年の名怪獣が一堂に会するという点で似てるかもね。
なるほど、プロレスと怪獣映画の相似性については良くわかったけど、じゃあ今後どうすれば良いんだい?

M:それがプロレスの方は有効な方向性が見つからないんだよね。プロレスラーが総合格闘技に出て行って大物に勝てば「強さ」の信用を取り戻せるって楽観的な意見もあるけど、ここまで裏がバレていたらそういうもんでもないだろうし。
かといってハッスル路線が主流になるとも思えないんだよな・・・


S:怪獣映画の方も難しいよな。今や怪獣と聞いただけで10代、20代の層は逃げちゃうもん。かといってオタク向けじゃミレニアムシリーズのように制作費回収がやっとだろうし・・・

M:でも俺は怪獣映画の方はまだ立ち直る余地があると思うんだよ。
少し間を空けて、ハリウッド並みの映像を作れれば、まだ可能性はあるかもよ。
可能性が見えるだけプロレスよりマシだよ(笑)


S:でも「ハリウッド並みの映像」ってそこに大きな無理がないか?

M: ・・・・

by pasinpasin | 2008-02-04 17:45 | SM対談 | Comments(5)

怪獣映画=プロレス?  SM対談①

S:しかし、ゴジラ関連サイトは盛り上がらんね。特にガレキ系は低空飛行だね。。。

M:そりゃゴジラの新作映画が出来ないと盛り上がらんだろ。
情報や娯楽が少ない昭和の時代ならいざしらず、あっという間に消費されて忘れ去られる時代だからな。「2014年まで休みます」なんて通用するかい!


S:2014年っていったら俺もお前もほぼ50歳。老後を考えないといけない年だな(^^;
ゴジラのことなんて忘れてるかもね。

M:そういうこと。今あるファンサイトは綺麗さっぱり無くなってるかもしれんよ。

S:なんか寂しいね。でも、ここ20年ぐらいゴジラの新作が出来る度に文句言ってたお前はストレスがなくなって良いじゃん(笑)

M:俺も休止する前は「毎年やらなくてもいいから良いものを」って思ってたんだけど、いざなくなってみると「ミレニアムみたいな駄作でもいいから毎年見たい」って思うんだよな。

S:でも次に復活した時、ミレニアムレベルだったらまた激怒するんだろ(笑)

M:まあな。10年待たされて、あのレベルだったら流石にお前だって怒るだろ。
(唐突に)しかし、怪獣映画とプロレスってリンクしてるよな。


S:お前さん、得意の「怪獣映画=プロレス論」だな(笑)
結局、それが言いたかったんだろ。折角だからこの機会にちゃんと聞かせてくれよ。

M:そこまで言うなら、聞かせてやるかな(笑)
まず、怪獣映画とプロレスって見る側にある種の見立てが必要な点で非常に似てるんだよ。


S:それはどういうこと?

M:つまりリアルじゃないものにフィルターを掛けて見る才能が無いと駄目って話。
例えばプロレスでロープに振られて返ってくる動作なんて普通はおかしいって思うだろ?


S:あれは競技スポーツじゃありえないよな。しかし、それと特撮に何の関係があるんだよ。

M:あれは特撮で言えばミニチュア特撮であったり、着ぐるみであったりするわけよ。

S:なるほどね。そこが気になりだしたら怪獣映画の世界に入り込めないもんな。
あとデカイ奴に対する畏敬の念って点でも似てるよな。

M:そうそう。ファンの嗜好性なんかも似てるしな。
でも、俺が一番言いたいのは各々の歴史と問題点の相似性なんだよ。
とりあえず、昭和から遡ると長くなるし、収拾がつかなくなるから、平成以降で話を進めるからな。


S:俺もお前の長い話は苦手だからそうしてくれ(笑)

M:じゃあ90年代のプロレスから始めるぞ。この頃ってお前は知らないだろうけど、TVでの露出は少なくなってたにも拘らず東京ドームや日本武道館は一杯になってたんだよな。この状況って平成VSシリーズに似てるだろ?

S:確かにvsシリーズって内容は叩かれていたにも関わらず、興行収入良かったもんな。

M:昭和のファンから叩かれていたってところもそっくりなんだよ。プロレスは80年代末期から、やたら大技連発するようになって、大味になってきたんだよ。これってvsシリーズの特徴とも合致するだろ?

S:やたら光線合戦が派手になって、ストーリー展開も大味だった点が似てるな。

M:で、時代はちょっと遡るけど80年代末期に大味になりつつあったプロレスのアンチテーゼとして登場するのがUWFという団体なんだ。

S:UWF?なんじゃそりゃ。

M:UWFって団体は格闘技指向というか真剣勝負を謳って、プロレスの不自然なお約束を極力排除しようとしたんだよ。リアルな技として関節技とキックを全面に押し出してな。この状況も何かに似てるだろ?

S:平成ガメラシリーズか。論理的なストーリー展開とか、人間目線の特撮とかのリアル指向が年齢層が高いファンに受けたもんな。結局短期シリーズだったけど・・・

(つづく)

by pasinpasin | 2008-02-03 02:02 | SM対談 | Comments(5)