ヤンデボン版ゴジラとは何か |
VFXはタイタニック等のデジタルドメイン社、造形はJPシリーズのスタンウィンストンが予定されていました。以下の画像はスタンウィンストンが制作した雛形。
こちらは対戦怪獣のグリフォン。そう、デボン版ではNYでの怪獣バトルが予定されていたのです。
いかにも西洋人の考えそうな怪物です。実際、神話のグリフォンが元ネタですので実現したら“現代の東洋神話”対“ギリシャ時代の西洋神話”という夢の対決が最新テクノロジーで映像化されたわけです。
ストーリー
北極に近い氷河地帯で旧ソ連の投棄した原子炉の炉心を調査中の船が消息を絶った。米軍に組織されたチームは捜索に向かうが蒸気を噴出す氷山を発見する。氷山の割れ目の内部を調査した科学者キース・リリンは噴出している蒸気は羊水のようなものであることを確認する。そして空洞内部には巨大な恐竜のような生物が安置されていた。死んでいると思われた、生物の目が見開かれ、怪物は蘇る。怪物は氷山を割り地表に出現、ベースキャンプを全滅させる。そして、数日後怪物は千島列島に現れると漁村を破壊し、姿を消した。
12年後、UMA研究家のアーロンは日本の精神病院で漁村の唯一の生存者である漁師と会見する。漁師は漁村が伝説の龍「ゴジラ」の襲撃にあったことを語った。
その頃ケンタッキーの湖に巨大隕石が落下。隕石からは液状の不定形の生物が現れ、洞窟に身を隠す。生物は分身のコウモリに似た生物を飛ばし、人間や家畜を捕食し始めた。不定形生物は多種の動物から生命エネルギー、遺伝情報を採取するのだ。
米軍は密かにゴジラ探索のプロジェクト、「聖ジョージPJ」を組織していた。PJにはキースの未亡人ジルが参加していた。アーロンもPJに参加することとなった。アーロン、助手の木下、ジル達は12年前の事件現場へ飛んだ。空洞内部は未知の古代文明遺跡であり、羊水に似た液体はゴジラを仮死状態に保っておく液体であった事がわかる。
そして、ついにゴジラがカリフォルニア沿岸に姿を現す。
ゴジラは潜水艦と交戦するも、放射熱線で撃沈、サンフランシスコに上陸する。通常兵器が通じないゴジラに対し、ジル達は北極で採取した羊水状の液体を投与、ゴジラはついに力尽き、米軍に捕獲される。
一方、木下は北極から帰国後、奇病に冒されていた。昏睡状態から目覚めた彼はアーロンに驚くべき事を伝える。
「ゴジラは、宇宙から飛来した破壊者グリフォンに対するカウンターウエポンとして、超古代文明が恐竜の遺伝子から創造した守護者である。そしてゴジラは再びグリフォンが現れるときに目覚める」
様々な動物の生命エネルギー、遺伝子情報を採取し、成長したグリフォンはついに破壊活動を開始する。湖から飛び立つとバージニアの都市、列車を次々に襲いNYに向かう。一方、軍の施設に安置されていたゴジラもグリフォンの復活を察知し、施設を破壊するとNYに向かった。
そして住民が避難した無人のNYで遂に両者は対峙する・・・
なかなか面白そう。正統的なカイジュウエイガになっていたでしょうね。