2007年 12月 19日
LED ZEPPELIN 再結成ライブを聞いて |
「またかよ!」とお思いでしょうが、今回もZEPネタです。
もうしばらくおつきあいください。
BitTorrentで出回ったダウンロード音源2種類、Youtubeの断片的映像を視聴しての感想です。
実際、会場で見た方と印象は異なるかもしれません。又、噂される公式DVDが出たら感想は変わるかもしれません。あしからず。

1.GoodTimesBadTimes
ビートルズの観客動員記録を更新した73年タンパ公演のニュース映像をイントロにスタート。
この曲は現役時代にライブでフル演奏したことは無かったので新鮮(^^)
でも何か違和感あるなーと思ったらキーを一音下げてるんですね。
今回、事前に「プラントの声が厳しいのでキーを下げてリハーサルしている」
という噂が流れてましたが、噂は本当だったようです。
この曲は初期ZEPの楽曲の中じゃキーが低い曲なので下げなくてもいける気はするんですが、失敗できないライブなので安全を見たってことですかね。
メンバーもかなり緊張しているのか、押さえ気味の演奏。
2.RambleOn
2曲目でこういう地味な曲をチョイスするとは意外。
今回の再結成はプラントが固辞してたと聞きますから、キー下げの件といい、選曲といいプラントの意向が強いんでしょうね。
ちなみにこの曲はペイジプラントでもやってましたが、その時は原曲キーでした。
以前よりスリムになったジミーペイジは白髪にグラサンのいでたち。
プラントは皺皺ですが、髭を生やしてうまく誤魔化してます(^^;
一番、若々しいのがジョンジー。多少、生え際が後退してますが、体型も維持していて、一番現役っぽいです。
ジェイソンボーナムはいつの間にか禿げてますね(^^;
88年再結成のときは坊ちゃんみたいだったのに。。。
3.BlackDog
間髪いれずプラントのシャウトでスタート。
この曲もそのまま一音下げですが、これは違和感無いです。
ドラムスが早めに入るアレンジもカッコ良い。
バンドもようやくエンジンが掛かってきた様子。
この曲の映像がオフィシャルでニュースとして全世界に流されてました。
ある程度、演奏の出来に自信があったからでしょうね。
4.InMyTimeOfDying
ここで一息。ペイジはレスポールからセミアコにギターをチェンジ。
この曲ってバンドで合わせるのが凄く難しい曲なので、このチョイスはどうなのかと思いましたが、なかなかどうして。
出だしこそ手探り状態ですが、どんどんグルーブ感が出てきて盛り上がります。
プラントもキーを現役時代のまんまで頑張ってます。
70年代半ばの彼らを彷彿させる演奏。ジェイソンGJ!
5.ForYourLife
現役時代、ライブでやってない曲をやるってのはこの曲だったんですね。
スタジオ版は「アキレス~の次の単調な曲」という印象しかなかったので意外な選曲。
しかし、演奏の方は非常にヘビーかつファンキーな演奏でまさに”LedZeppelin"。
このグルーブ感がペイジプラントには足りなかったんですよね。
リズム隊が変わるとこうも変わるものかという演奏。
バンドの息もピッタリ合ってきて今回のライブを通してかなり上位の出来だと思いました。
6.TrampledUnderfoot
続くナンバーもファンキーなロック。
プラントは前曲に続いて原曲キーで頑張ってます。
現役時代と比べると若干ゆったりした演奏ですが、これもなかなか良いです。
終盤プラントの「PUSH!」も聞けて満足(^^;
7.Nobody'sFaultButMine
ここで再び一音下げキー。この曲も元キーがそんなに高いわけじゃないのに
何故か下げてます。
この日の喉の調子なら原曲キーで十分いけると思うんですが。勿体無い。
でも、演奏はヘビーでなかなかのもの。
4人でやってるとは思えない轟音に「ZEPが帰ってきた!」と涙腺が緩みます。
8.NoQuarter
これも一音下げですが、キーボードメインなのであまり違和感が無いですね。
中間のインプロパートはペイジも弾けてるし、ジャジーなドラムスも◎。
これもこの日のハイライトのひとつだと思います。
9.SinceI'veBeenLovingYou
ペイジプラント時代も演奏していたナンバー。これは原曲キーです。
基本的にペープラと同じアレンジでそつなくこなしてます。
可も無く不可もなくといった演奏。
10.Dazed&Confused
このナンバーをまさか演るとは思わなかったので、セットリストにこの曲があるのを知った時から、どんな感じなのか楽しみにしておりました。
で、聞いてみるとアルバムバージョンに近い形だったのでちょっとがっかり。
弓弾前のインプロに期待してたんですけど、そこはあっさりカットされてましたね。
しかし、2007年になって弓弾きプレイを見れるとは思わなかったのでありがたかったですね(^^)
11.StairwayToHeaven
プラントが演るのを最も嫌がったという名曲。まさか演奏してくれるとは思いませんでした。
キーはやはり1音下げ。この曲が一番違和感ありましたね。
現役時代からまともに歌えた時代が少なかったので下げたい気持ちはわかるんですが・・・
ペイジのギターソロもあっさり短めでなんか仕方なく演奏した感が強いですね。
12.TheSongRemainsTheSame
前曲に続き、一音下げダブルネックギターで演奏。
これもかなり違和感有り。12弦ギターはキー下げが合わないのかな。
ペープラのときは原曲キーで頑張ってたので残念。
でもジェイソンはかなり頑張ってました。
13.MistyMountainHop
この曲はアトランティックでもやってましたね。
個人的にはあまり好きな曲じゃないですが、そつなく無難にこなしてました。
14.Kashmir
間違いなく今回のライブのベストテイク。
まさか現役時代に匹敵する、いや上回るかのような演奏が聴けるとは。
マジで鳥肌が立ちました。
プラントのシャウトは「いまだにこんな声が出せるんかい!」という凄さ。
音だけ聞いたら1975年アールズコートのライブですと言われても
全くわからないでしょう。
アンコール
15.WholeLottaLove
スタジオバージョンに近い感じのアレンジ。
実はこのアレンジでの演奏は短い間しかやってないので新鮮です。
これも原曲キーで頑張ってます。
お約束のテルミンもプラントのシャウトも聞けて満足。
16.Rock&Roll
そして最後はこの曲。ペープラでも度々アンコールでやってましたね。
残念ながらこの曲は1音下げ。
ペープラを生で武道館で見た時は原曲キーだったのに・・・
でも、あの時はハーモナイザーを使っていたらしいんですけどね。
個人的にはハーモナイザーを使っても良いから「天国」とこの曲は
原曲キーでやって欲しかった。

正直、今回の再結成は期待していないどころか、心配してました。
「アトランティックやライブエイドみたいな醜態だけは晒さないでくれ」
「せめてペープラの時ぐらいのレベルで演ってくれれば・・・」と思ってました。
ところがどうして、ここまで仕上げてくるとはびっくりです。
特にBlackDog~NoQuarter辺りの中盤部、そしてKashmirの出来は
現役時代77年~80年辺りのライブと比べても遜色なかったと思います。
(’73年までのZEPは神。ボンゾが生きていてもあのレベルの再現は困難だったはず)
ちょっと残念だったのはキー下げの曲が多かったこと。
プラントのコンディションは良さそうだったのでもう少し頑張って欲しかったな。
元々ZEPはライブツアー初日とか単発ライブは苦手で
ツアー後半にかけて名演連発するタイプだったので
是非、今回限りなんて言わずにツアーに出て欲しいですね。
今回の出来ならアメリカまで見に行きますよ!
(でもお金が・・・)
もうしばらくおつきあいください。
BitTorrentで出回ったダウンロード音源2種類、Youtubeの断片的映像を視聴しての感想です。
実際、会場で見た方と印象は異なるかもしれません。又、噂される公式DVDが出たら感想は変わるかもしれません。あしからず。

1.GoodTimesBadTimes
ビートルズの観客動員記録を更新した73年タンパ公演のニュース映像をイントロにスタート。
この曲は現役時代にライブでフル演奏したことは無かったので新鮮(^^)
でも何か違和感あるなーと思ったらキーを一音下げてるんですね。
今回、事前に「プラントの声が厳しいのでキーを下げてリハーサルしている」
という噂が流れてましたが、噂は本当だったようです。
この曲は初期ZEPの楽曲の中じゃキーが低い曲なので下げなくてもいける気はするんですが、失敗できないライブなので安全を見たってことですかね。
メンバーもかなり緊張しているのか、押さえ気味の演奏。
2.RambleOn
2曲目でこういう地味な曲をチョイスするとは意外。
今回の再結成はプラントが固辞してたと聞きますから、キー下げの件といい、選曲といいプラントの意向が強いんでしょうね。
ちなみにこの曲はペイジプラントでもやってましたが、その時は原曲キーでした。
以前よりスリムになったジミーペイジは白髪にグラサンのいでたち。
プラントは皺皺ですが、髭を生やしてうまく誤魔化してます(^^;
一番、若々しいのがジョンジー。多少、生え際が後退してますが、体型も維持していて、一番現役っぽいです。
ジェイソンボーナムはいつの間にか禿げてますね(^^;
88年再結成のときは坊ちゃんみたいだったのに。。。
3.BlackDog
間髪いれずプラントのシャウトでスタート。
この曲もそのまま一音下げですが、これは違和感無いです。
ドラムスが早めに入るアレンジもカッコ良い。
バンドもようやくエンジンが掛かってきた様子。
この曲の映像がオフィシャルでニュースとして全世界に流されてました。
ある程度、演奏の出来に自信があったからでしょうね。
4.InMyTimeOfDying
ここで一息。ペイジはレスポールからセミアコにギターをチェンジ。
この曲ってバンドで合わせるのが凄く難しい曲なので、このチョイスはどうなのかと思いましたが、なかなかどうして。
出だしこそ手探り状態ですが、どんどんグルーブ感が出てきて盛り上がります。
プラントもキーを現役時代のまんまで頑張ってます。
70年代半ばの彼らを彷彿させる演奏。ジェイソンGJ!
5.ForYourLife
現役時代、ライブでやってない曲をやるってのはこの曲だったんですね。
スタジオ版は「アキレス~の次の単調な曲」という印象しかなかったので意外な選曲。
しかし、演奏の方は非常にヘビーかつファンキーな演奏でまさに”LedZeppelin"。
このグルーブ感がペイジプラントには足りなかったんですよね。
リズム隊が変わるとこうも変わるものかという演奏。
バンドの息もピッタリ合ってきて今回のライブを通してかなり上位の出来だと思いました。
6.TrampledUnderfoot
続くナンバーもファンキーなロック。
プラントは前曲に続いて原曲キーで頑張ってます。
現役時代と比べると若干ゆったりした演奏ですが、これもなかなか良いです。
終盤プラントの「PUSH!」も聞けて満足(^^;
7.Nobody'sFaultButMine
ここで再び一音下げキー。この曲も元キーがそんなに高いわけじゃないのに
何故か下げてます。
この日の喉の調子なら原曲キーで十分いけると思うんですが。勿体無い。
でも、演奏はヘビーでなかなかのもの。
4人でやってるとは思えない轟音に「ZEPが帰ってきた!」と涙腺が緩みます。
8.NoQuarter
これも一音下げですが、キーボードメインなのであまり違和感が無いですね。
中間のインプロパートはペイジも弾けてるし、ジャジーなドラムスも◎。
これもこの日のハイライトのひとつだと思います。
9.SinceI'veBeenLovingYou
ペイジプラント時代も演奏していたナンバー。これは原曲キーです。
基本的にペープラと同じアレンジでそつなくこなしてます。
可も無く不可もなくといった演奏。
10.Dazed&Confused
このナンバーをまさか演るとは思わなかったので、セットリストにこの曲があるのを知った時から、どんな感じなのか楽しみにしておりました。
で、聞いてみるとアルバムバージョンに近い形だったのでちょっとがっかり。
弓弾前のインプロに期待してたんですけど、そこはあっさりカットされてましたね。
しかし、2007年になって弓弾きプレイを見れるとは思わなかったのでありがたかったですね(^^)
11.StairwayToHeaven
プラントが演るのを最も嫌がったという名曲。まさか演奏してくれるとは思いませんでした。
キーはやはり1音下げ。この曲が一番違和感ありましたね。
現役時代からまともに歌えた時代が少なかったので下げたい気持ちはわかるんですが・・・
ペイジのギターソロもあっさり短めでなんか仕方なく演奏した感が強いですね。
12.TheSongRemainsTheSame
前曲に続き、一音下げダブルネックギターで演奏。
これもかなり違和感有り。12弦ギターはキー下げが合わないのかな。
ペープラのときは原曲キーで頑張ってたので残念。
でもジェイソンはかなり頑張ってました。
13.MistyMountainHop
この曲はアトランティックでもやってましたね。
個人的にはあまり好きな曲じゃないですが、そつなく無難にこなしてました。
14.Kashmir
間違いなく今回のライブのベストテイク。
まさか現役時代に匹敵する、いや上回るかのような演奏が聴けるとは。
マジで鳥肌が立ちました。
プラントのシャウトは「いまだにこんな声が出せるんかい!」という凄さ。
音だけ聞いたら1975年アールズコートのライブですと言われても
全くわからないでしょう。
アンコール
15.WholeLottaLove
スタジオバージョンに近い感じのアレンジ。
実はこのアレンジでの演奏は短い間しかやってないので新鮮です。
これも原曲キーで頑張ってます。
お約束のテルミンもプラントのシャウトも聞けて満足。
16.Rock&Roll
そして最後はこの曲。ペープラでも度々アンコールでやってましたね。
残念ながらこの曲は1音下げ。
ペープラを生で武道館で見た時は原曲キーだったのに・・・
でも、あの時はハーモナイザーを使っていたらしいんですけどね。
個人的にはハーモナイザーを使っても良いから「天国」とこの曲は
原曲キーでやって欲しかった。

正直、今回の再結成は期待していないどころか、心配してました。
「アトランティックやライブエイドみたいな醜態だけは晒さないでくれ」
「せめてペープラの時ぐらいのレベルで演ってくれれば・・・」と思ってました。
ところがどうして、ここまで仕上げてくるとはびっくりです。
特にBlackDog~NoQuarter辺りの中盤部、そしてKashmirの出来は
現役時代77年~80年辺りのライブと比べても遜色なかったと思います。
(’73年までのZEPは神。ボンゾが生きていてもあのレベルの再現は困難だったはず)
ちょっと残念だったのはキー下げの曲が多かったこと。
プラントのコンディションは良さそうだったのでもう少し頑張って欲しかったな。
元々ZEPはライブツアー初日とか単発ライブは苦手で
ツアー後半にかけて名演連発するタイプだったので
是非、今回限りなんて言わずにツアーに出て欲しいですね。
今回の出来ならアメリカまで見に行きますよ!
(でもお金が・・・)
by pasinpasin
| 2007-12-19 22:08
| 音楽
|
Comments(3)

そんなパシンさんのコメントを読んでいるだけで嬉しくなって仕舞います(^^)v
つい先日の同窓会・宴席でもZEPネタで盛り上がり・・(^^;
やはりペイジ・プラント時よりパフォーマンスが格段に↑かと。
よほどプライベートリハを重ねた?のでしょうね、きっと。
私にはすんなり”LED-ZEPPELIN”だっ!って聴けた感じでした。
つい先日の同窓会・宴席でもZEPネタで盛り上がり・・(^^;
やはりペイジ・プラント時よりパフォーマンスが格段に↑かと。
よほどプライベートリハを重ねた?のでしょうね、きっと。
私にはすんなり”LED-ZEPPELIN”だっ!って聴けた感じでした。
0

>ゲンゴさん
プロのミュージシャンの方から見たジェイソンの評価ってどうなんでしょう?
私のような素人的にはタイム感に遺伝を感じましたが、親父さんと比べてバスドラがやっぱり弱く感じました。
>やはりペイジ・プラント時よりパフォーマンスが格段に↑
ペイジとプラントはあの頃とそんなに変わってないと思うんですが、今回グルーブ感が全然違ったのは、リズム隊の差なんでしょうね。
特にジョンポールジョーンズの存在を大きく感じました。
ブラックドッグとかペープラでもやってましたが、ノリが全然違いますもん
プロのミュージシャンの方から見たジェイソンの評価ってどうなんでしょう?
私のような素人的にはタイム感に遺伝を感じましたが、親父さんと比べてバスドラがやっぱり弱く感じました。
>やはりペイジ・プラント時よりパフォーマンスが格段に↑
ペイジとプラントはあの頃とそんなに変わってないと思うんですが、今回グルーブ感が全然違ったのは、リズム隊の差なんでしょうね。
特にジョンポールジョーンズの存在を大きく感じました。
ブラックドッグとかペープラでもやってましたが、ノリが全然違いますもん

>ジェイソン・B
あいにくミュージシャンからの各評価は私は知り得ませんが、
ご機嫌なグルーバーであることは誰もが認めるところ。
ボンゾの「遺伝子」についてはやはりデビュー当初から・・・ご本人
にとって、もっともナイーブな(?)問題だったことでしょう。
ボンゾの偉大さを私は語る術べを持ち合わせておりませんが、
パシンさんが感じたその”キックの差?”が父と子の違いであったり
、父の偉大さであったり・・・(^^;
>リズム隊の差
>ペープラでもやってましたが、ノリが全然・・
なるほど。
と、やはりLED-ZEPPELINという看板を前提に(^^;、よほど
バンドのプライベートリハを重ねた??かと。
J・P・ジョーンズなんて、きっとどこかの田舎のクラブかなんかで、
今でも毎週末にプレイを楽しんでいたりするんでしょうか?(笑)
おっしゃるとおり、ご機嫌でした(^^)v
メリークリスマス!!で座いますm(_ _)m
あいにくミュージシャンからの各評価は私は知り得ませんが、
ご機嫌なグルーバーであることは誰もが認めるところ。
ボンゾの「遺伝子」についてはやはりデビュー当初から・・・ご本人
にとって、もっともナイーブな(?)問題だったことでしょう。
ボンゾの偉大さを私は語る術べを持ち合わせておりませんが、
パシンさんが感じたその”キックの差?”が父と子の違いであったり
、父の偉大さであったり・・・(^^;
>リズム隊の差
>ペープラでもやってましたが、ノリが全然・・
なるほど。
と、やはりLED-ZEPPELINという看板を前提に(^^;、よほど
バンドのプライベートリハを重ねた??かと。
J・P・ジョーンズなんて、きっとどこかの田舎のクラブかなんかで、
今でも毎週末にプレイを楽しんでいたりするんでしょうか?(笑)
おっしゃるとおり、ご機嫌でした(^^)v
メリークリスマス!!で座いますm(_ _)m